リーダーシップ研修を通じて
チームを俯瞰で観察できるように

立教新座のリーダーシップ教育~生徒インタビュー~

2024/05/27 (MON)

BE A GLOBAL LEADER

OVERVIEW

立教新座高等学校では「リーダーシップ」を、仲間と目標を共有しながら自ら率先して行動する力と捉えています。どうすれば全員が自分の力を発揮できるか、仲間と協力して目標を達成するために必要なことは何か。こうした「立教のリーダーシップ」を学ぶためのプログラムを多数実施しています。リーダーシップ研修とフォローアップ研修に参加した高橋幸大さんに、研修を通じてどんな気付きが得られ、どのように生かされているのか伺いました。

高校3年生 高橋 幸大さん

理想的なリーダー像を明確にすることができた

リーダーシップ研修は、その名の通り「リーダーシップとは何か」を学ぶプログラムです。私は陸上競技部のマネージャー兼長距離チームのチーフを務めています。しかし、マネジメント業務に自信を持って取り組めていなかったり、部員に上手く指示が出せなかったりしていたこともあり、この研修への参加を決めました。

研修では、リーダーシップとは何かということを、「PM理論」や「心理的安全性」といった専門的な理論も交えて、講師の方がさまざまな角度から教えてくださいました。研修の大部分はグループワークが占めます。4~5人の班に分かれ、大きな模造紙に樹形図(ツリー状の図)で、チームの状態や課題を書いていくアクティビティは興味深かったです。書き終わった後は、なぜこういった図になったのかを別の班の人たちに説明しました。

ほかにも、「良いチームを擬音にするとどうなるか」を考えたり、フォローアップ研修会(リーダーシップ研修の後に行われるプログラム)で良い・悪いリーダーシップの例を演じたりすることもありました。それらのアクティビティを通じて、自分の中で明確でなかった理想的なリーダーシップ像を、言語化して理解する良い機会になったと感じています。
フォローアップ研修(1回目)での高橋さん(右)とチームメート

自分の課題に向き合い行動を起こす機会に

リーダーシップ研修での学びを部活動で実践し、その後の変化をフォローアップ研修会で共有しました。各団体の部長や副部長たちと意見交換したことで、「良いリーダーシップ」と「悪いリーダーシップ」が自分の中でより具体的になってきたと思います。同時に自分自身の課題も浮き彫りになりました。部員への声掛けが消極的だったり、その場の雰囲気に合わせてしまい言うべきことを言えなかったりしたことを反省し、改善するにはどうすべきか考えるきっかけとなりました。

リーダーシップ研修で印象に残っているのが、講師の方の「リーダーはチームメンバーの様子を一歩後ろから観察して、行動することが大切だ」という言葉。チームに良い変化を起こすためには、声掛けや雰囲気づくりを他人任せにするのではなく、自ら行動することが重要なのだと感じました。特に意見が言いやすい環境というのは良いチームの条件のひとつだとも感じているので、率先して改善していきたいです。

研修を受けたからこそ気付けた大切なこと

リーダーシップ研修を経て、陸上競技部全体の課題も見えてきました。長距離チームと短距離チームの関係性が希薄で、特に異なる学年同士でそれは顕著に表れていると感じたのです。部で問題提起をし、改善するための方法をミーティングで話し合ったところ、「長距離・短距離の合同レクリエーションの実施」や「1年生キャプテンの設置」など、さまざまなアイデアが出ました。

その中で、実践して特に効果を感じるのが「目標の共有」です。「県大会に出る」「このタイムを出す」といった目標をお互いが知ることで、種目に関係なく、その人を応援したいという気持ちが自然と出てくるのです。実際に、練習や大会でも応援の言葉を耳にする機会が以前よりも増えてきたと実感しています。応援は選手の力になりますし、チームの雰囲気作りにも関わる大切なものだと改めて気付かされました。

目標は高校駅伝埼玉予選会(全国高等学校駅伝競走大会埼玉県予選会)で昨年の記録を更新することです。リーダーシップ研修で学んだことを生かし、今後もチームづくりに励んでいきたいと思います。


(2024年4月取材)

高橋 幸大さん Koudai Takahashi

立教新座高等学校3年

陸上競技部 マネージャー・長距離チームチーフ

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