「リーダーシップとは何か」
その学びがチームの団結力につながった

卒業生が語る立教新座で培ったMY SPIRIT~OBインタビュー~橋本祥英さん

2024/05/17 (FRI)

卒業生インタビュー

OVERVIEW

立教大学体育会フェンシング部に所属する橋本祥英さん。2023年3月の「アジアジュニアカデフェンシング選手権大会」個人戦で優勝、4月には「世界ジュニアカデフェンシング選手権大会」団体戦で見事銅メダルを獲得しました。立教新座中高時代にも多くの輝かしい実績を築いた橋本さんに、当時の思い出や今後の目標を伺いました。

橋本 祥英さん(2021年度卒業生)/立教大学経済学部3年次
2021年度インターハイ。決勝戦での橋本さん(右)

仲間の存在が前に進む力に

フェンシングを始めたのは小学3年生の時です。立教新座へ進学したのも、充実した運動施設とフェンシング部があったことが一番の理由でした。

高校卒業までの6年間で最も印象に残っているのは、団体戦で優勝した3年次のインターハイです。その3カ月前に行われた全国選抜決勝では44対45の1本差で敗れ、とても悔しい思いをして、その悔しさをバネに、チーム一丸となって臨んだのが最後のインターハイでした。

インターハイまでの3カ月のことは、実はほとんど覚えていません。「勝ちたい」という貪欲な気持ちでがむしゃらに練習していたせいか、あっという間に過ぎた3カ月でした。チームのみんながそれぞれの力を最大限に発揮でき、必死に取り組んだ練習の成果が優勝という形で表れ、格別のうれしさがありました。団体戦は個の強さよりも団結力がカギになります。お互いの信頼関係や助け合いによって結果が変わりますし、結果を出せた時に仲間と喜びを分かち合えることは、団体戦の醍醐味とも言えます。

立教新座では本当に仲間に恵まれたと感じています。時には試合で結果を出せず、フェンシングをやりたくないと思ってしまう瞬間もありました。しかし、切磋琢磨できる仲間たちが周囲にいたからこそ、投げ出さずにコツコツと練習を続けられたのだと思います。おかげで継続することの大切さを学びましたし、それが自分の力にもなりました。立教大学のフェンシング部で活動する今でも、仲間の大切さを実感する毎日です。

一人一人の考えや個性と向き合うことが大切

現在は立教大学のフェンシング部で、副主将と団体戦のチームリーダーを務めています。その中で日々痛感しているのは、一方的に何かを伝えても人は動かない、ということ。やはり一人一人考え方が異なりますし、同じ団体に所属していても目標が同じとは限りません。インカレでの優勝を目指している選手もいれば、人との関わり合いを大切にしている選手もいるなど、まさに十人十色。だからこそ、自分だけの価値観に囚われていては、チームをまとめることはできないのだと感じています。

そのことに気付かされたのは、立教大学進学後に「GL101」や「GL302」という授業を履修した時でした。「GL101」は立教新座の高校生も特別聴講生として履修可能なリーダーシップの入門科目で、何かしらチームに貢献することは全てリーダーシップであり、全員が発揮できるものであると学びました。それ以降、「この人にはどんなリーダーシップがあるのだろう」「この人だったらこういうことが得意かもしれない」と考えられるようにもなりました。

立教新座時代はフェンシング部の部長を務めていましたが、部員に対して「〇〇やってよ」「何でやらないの?」といった伝え方をしてしまっていました。一方的な投げかけでもチームがまとまることはありますが、それは一時的なものであり、長くは続きません。もちろん、ダメなことをダメと伝えるべき時もありますが、個々にしっかりと目を向けながら接していくことが大切なのだと思います。

挑戦者として、世界に立ち向かう

団体戦で銅メダルを獲得した「世界ジュニアカデフェンシング選手権大会」は、ジュニア(20歳以下)としての最後の大会でした。その後、国際大会のシニア部門に参加できるようになり、世界トップの選手と対戦する機会を得られました。圧倒的な差を見せつけられる結果になってしまいましたが、世界の壁、それも一番高い壁の高さを体感できたことは、自分の力になったと感じています。シニアの中ではまだまだ若い年齢であるため、挑戦者として、自分のフェンシングで今後も世界に立ち向かっていきたいです。

目下の目標は、勉学との両立をしっかりと図りながら、インカレと一部リーグで優勝すること。高校最後のインターハイのときのように、積み重ねてきたことが発揮され、それが結果につながるような勝ち方ができたらうれしいですね。

(2024年4月取材)

橋本 祥英 さんShoei Hashimoto

立教大学経済学部経済学科3年次

2021年度卒業生

2019年3月 立教新座中学校卒業
2021年8月 「全国高校総合体育大会」(インターハイ)フェンシング男子団体で優勝、個人戦男子フルーレで第3位
2022年3月 立教新座高等学校卒業
2022年4月 立教大学経済学部経済学科入学
2023年3月 「アジアジュニアカデフェンシング選手権大会」個人戦で優勝
2023年4月 「世界ジュニアカデフェンシング選手権大会」団体戦で銅メダル獲得

このカテゴリの他の記事

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。


ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。