オブスタクルスポーツで
世界を舞台に戦う

~OBインタビュー~今井 優雅さん

2026/05/30 (SAT)

卒業生インタビュー

OVERVIEW

うんていや反り立つ壁など、さまざまなオブスタクル(障害物)をクリアしてタイムを競う「オブスタクルスポーツ」。日本への上陸は2024年とまだ新しい競技ですが、ルーツは日本のテレビ番組『SASUKE』。その『SASUKE』に憧れて中学生の頃から自宅でトレーニングをしていた今井優雅さん。高校2年の冬(2025年1月)にオブスタクルスポーツに出会い、本格的に競技をスタート。3カ月後の4月には公式大会で入賞、そして2025年9月、世界大会へ出場しました。
現在、早稲田大学創造理工学部1年次生で日本オブスタクルスポーツ協会(JOSA)の2026年推薦アスリートとして活動する今井さんにうかがいました。

今井 優雅さん(2025年度卒業)/早稲田大学創造理工学部1年次

ものづくりの探求のため早稲田大学へ進学

立教新座高等学校卒業後、早稲田大学創造理工学部総合機械工学科へ入学しました。総合機械工学科への進学を決めたのは、機械やものづくりに携われる点、そして、座学だけでなく実際に手を動かし学べる点に強く惹かれたからです。入学してまだ1カ月ほどではありますが、期待していた通りの充実した学生生活を送れていると感じています。

父の仕事の影響もあって、幼い頃からものづくりはとても身近な存在でした。ものづくりへの関心がさらに高まったのは、『SASUKE』というテレビ番組がきっかけです。人々がフィールドアスレチックに挑む姿に感動し、自分も選手として参加したいと思い、中学生の頃から趣味としてトレーニングを開始。そしてトレーニング用の自作アスレチック設備を組み立て始めたところ、改めてものづくりの楽しさに目覚めたのです。

アスレチック、ものづくり、さらには部活動で取り組んでいた卓球など、中学生の時からいろいろなことに夢中になっていました。そんな当時の私が自由な校風の立教新座を知ったとき、「この学校ならやりたいことに何でも挑戦できる」「自分らしさを磨ける」と胸が躍ったことを覚えています。
初めての世界大会「World Obstacle UIPM 2025 OCRワールドチャンピオンシップス」で

オブスタクルスポーツとの出会いと挑戦

『SASUKE』は、海外で『NINJA WARRIOR』として広がり、それが元となって「オブスタクルスポーツ」という競技に発展しました。いくつか種目があるのですが、私が専門としている「OCR(オブスタクルコースレーシング)」は、いろいろな障害物をクリアしてタイムを競う競技です。まだまだ日本での競技人口が少ないのですが、2028年のロサンゼルス五輪の近代五種新種目に採用されたことで、注目を集めています。

私がこの競技に出会ったのは、高2の時。友人に誘われて行ったアスレチック施設で、スタッフの方に教えていただいたのが始まりです。
身体一つで障害物を超えていくその競技性に、改めて衝撃を受けました。それからは頻繁に施設に通い、自宅の設備も改装してトレーニングを本格化していきました。
初めてオブスタクルスポーツの大会に参加したのは、高3年の4月。「2025年OCR100m公式大会 in 吉野川」に出場しました。日々の特訓や周囲のサポートのおかげもあり、男子シニアクラス上位入賞を果たし、何と世界大会への参加権も獲得。スウェーデンで開催の「World Obstacle UIPM 2025 OCRワールドチャンピオンシップス」に挑戦することとなりました。結果は、予選を突破できたものの、決勝トーナメントで満足のいくレースができず、とても悔しかったです。しかし、自分が世界を舞台に戦う日が来るとは夢にも思っていなかったので、悔しさと同時に自身の成長を感じられる大会にもなりました。
『SASUKE甲子園2025』で。共に出場した開沼大和さん(左)、古澤廉さん(右)と

自分の可能性を広げられる環境

高校生活で特に思い出に残っているのは、高3の12月に出場した『SASUKE甲子園2025』です。友人と3人で立教新座高等学校チームとして出場しました。
憧れの『SASUKE』本戦出場をかけ、体力や筋力をチームで競うのですが、残念ながら2ndステージで敗退。この時も悔しさの残る結果になってしまいました。ですが、3人で特訓した日々や、1stステージを突破して、応援に来てくれた友人や担任の先生たちと一緒に喜びを分かち合った瞬間は、何ものにも代えがたい時間でした。

一緒に参加した2人は、それまでオブスタクルスポーツとは無縁でした。しかし、「出場しよう」と決めてからは日々練習に励み、私も驚くほどに着実に力をつけていきました。

2人のように、立教新座の生徒は自分の好きなこと、やってみたいことに熱中し、活躍している人がとても多いと感じます。それは人によってスポーツやゲームなどさまざまで、学業においても、自分の興味を突き詰めている人がたくさんいます。私も物理や数学が好きだったので、高3の「自由選択科目」などでは積極的に理系科目を履修して、興味関心をとことん掘り下げて学ぶことができました。

オブスタクルスポーツ、中学から引き続き所属していた卓球部での活動、そして学業と、どれも中途半端にしたくないという思いで取り組んでいました。ですが、自分の力だけではどうしようもならなくなったとき、友人や先生たちが力を貸してくれました。
立教新座は生徒が抱いた夢や目標に向けて全力で取り組むことができる環境であり、それを支え、応援してくれる友人や先生の存在があります。特に、担任の先生は、オブスタクルスポーツの大会や『SASUKE甲子園』に出場するとき、進路についてなど、さまざまな場面でサポートしてくださいました。
そのおかげで高校生活で最高の思い出ができ、好きなことに熱中できる環境だったからこそ、志望していた早稲田大学創造理工学部への進学という道も開かれたのだと、感謝の気持ちでいっぱいです。

高校の3年間で、かけがえのない友人や恩師はもちろん、オブスタクルスポーツを通じてさまざまな人との出会いもありました。たくさんのつながりや自分の「好き」を力に替え、今度は世界戦でメダルを獲得できるよう特訓を続けていきたいです。


(2026年4月取材。Web掲載にあたり、最新の情報を追記しました)

今井 優雅さんYuga Imai

早稲田大学創造理工学部1年

2025年度卒業生

2023年4月 立教新座高等学校入学
2025年9月 World Obstacle UIPM 2025 OCRワールドチャンピオンシップス出場
2025年12月 SASUKE甲子園2025出場
2026年3月 立教新座高等学校卒業
2026年4月 早稲田大学創造理工学部総合機械工学科入学
2026年4月 「OCR100m公式大会 2026 in 吉野川」男子ジュニア部門3位。8月にアイルランド・リムリックで開催予定の「OCR World Championships 2026」への出場権を獲得
2026年5月 「UNAA Ninjaワールドシリーズ予選2026 in Japan」男子Proクラス3位。7月にアメリカ・ペンシルバニアで開催予定の「UNAA World Finals Season 11」への出場権を獲得

このカテゴリの他の記事

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。


ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。